伝説のチームをつくろう
2019年7月14日、日曜日。
温め続けてきた想いが実現した日。
人と経営研究所 大久保寛司さんと、長崎県雲仙市にある医療法人良陽会 鶴田歯科医院の鶴田博文院長を講師にお迎えし、『人が輝く職場づくり対談セミナー』を開催しました。
北は北海道、南は九州まで、日本全国からご参加いただき、感動を分かち合いながら大成功に終わったこと。ご参加いただいた皆さまには心から感謝申し上げます。
今回のセミナーは、ある「想い」を込めて整骨院を営む夫と二人で企画しました。
一つ一つの点が線を結び、伝説の一日に繋がったストーリーを残しておきたいと思います。
この記事の目次
大久保寛司さんとの出逢い
私が、初めて大久保寛司さんの存在を知ったのは2011年7月のこと。
当時、リーダーとして後輩たちの指導育成につまづくことがあり、ある人に勧められて読んだ本が寛司さんの著書である「考えてみる」(文屋)でした。
出逢いで人生は変わる。
それは一冊の本から始まることもあるんだ、と思わせてくれた本で、指針の一つにしたいとJALフィロソフィ手帳とともに常にフライトバッグに入れて持ち歩いていました。
いつか、この本を書いた方にお会いしてみたい、ほのかな夢を抱いていたことを懐かしく思い出します。
寛司さんとの出逢いは、それから5年後の2016年。
とてもお世話になっている日本食育コミュニケーション協会の石原奈津子代表に繋いでいただいたご縁でした。憧れだった「あの方」にお会いできる…私は持ち歩いていた「考えてみる」にサインをお願いし、メッセージまで書いていただきました。
泰文様、明子様、「大丈夫」
この言葉にどれだけ支えていただいたかわかりません。
2016年の出逢いからずっと、京都で開催されている「人が輝く会社づくり実践塾」に通い続け、寛司さんから学ばせてもらっています。
鶴田博文先生との出逢い
鶴田先生との出逢いは、2017年6月。
大久保寛司さんの塾での企画「いい会社訪問ツアー」で鶴田歯科医院を訪ねたことがきっかけでした。
寛司さんのお話の中に幾度となく名前があがる鶴田歯科医院。患者さまだけでなく、業種を問わずいろんな経営者が全国から見学にくるという。そして、足を踏み入れた瞬間「空気」が違うというその「空気」とは一体何なのだろう。
ドキドキしながら、入り口に向かったことを覚えています。
そして、その理由はすぐにわかりました。
空気とは、その場に在るものではないんですね。
空気、雰囲気。
それは、人と人との関わりの中で「気」の粒が醸成されて漂うものなんだ、と。何時間もここに座っていたいと思う待合ロビーは、初めてでした。
その後、寛司さんコーディネートのもと進められた鶴田先生のセミナー。
そのタイトルは『伝説のチームをつくろう』
開業して15年以上の歴史の中で、激怒型院長が何をきっかけに変わり始め、スタッフの幸せを大前提にチーム改革を行ってきたか、そして愛され選ばれる歯科医院へと成長させた奇跡は、どの組織にも通じるチームづくりの極意が詰まっていました。
鶴田先生のお話を聞きながら、堪えていた涙が溢れ出しました。
実は、その時。
整骨院の経営の在り方について、とても悩みを抱えている時期だったからです。一番大事にすべきことは何か…そこが置き去りとなり、あらゆることに大きな歪みが生じました。考えが合わない夫とは毎日のようにケンカし、理想と現実の間で苦しんでいたまさにその時でした。
「こんなチームがつくりたい」
「いつか、夫にもこのセミナーを受けてほしい」
「鶴田歯科医院を見てほしい、鶴田先生に出逢ってほしい」
それが、私の中で生まれた新たな目標、そして切なる願いでした。
スタッフ一人一人との関わりの中で
その時のご縁がきっかけで、私は鶴田歯科医院の接遇研修を担当させていただいています。
寛司さんもおっしゃっていましたが「できる人たちが、もっとできるように努力をしている」
スタッフお一人お一人との関わりの中で、その学ぶ姿勢に教わるのはいつも私の方です。
受付の中村さん、野口さんの対応があまりにも素晴らしく質問しました。
私「その電話対応は、どこで身につけたの?」
野口さん「先輩から教わりました」
私「先輩の中村さんは、どこで学んだの?」
中村さん「私も、先輩に教わりました」
お二人曰く、先輩の電話対応が素晴らしくそれを一生懸命真似してきたのだそう。そして、中村さんは「時々、レコーダーで録音して自分の癖をチェックしています。動画を撮って見ることもあります」
一流とは、努力の仕方も一流。
私は、鶴田歯科医院を訪れるたびに、プロフェッショナルの在り方を考えさせられます。
新たな出逢い、新たな決意
今年2月、ついに願いが叶う時がやってきました。
夫婦で、鶴田歯科医院を訪ねることができたのです。
鶴田先生と熱く語らう中で、大事にされている言葉を教えていただきました。
「学んで富む、富んで学ぶ」
地道にその繰り返しをするだけ。
教育、英知、文化は盗まれない。全て、患者さんのためになり、それは間違いなくスタッフに還元されていくのだから。
夫は、その言葉がとても深く刻まれたようです。
「自分と同じように悩み苦しんでいる治療家の先生たちに向け、話をしてほしい。そして僕も、鶴田先生のセミナーを受けたいです。夫婦で主催させていただけないでしょうか」
そして、すぐに手帳を開き、5ヶ月後の7月14日に鶴田先生のセミナーが決定しました。
寛司さんにその旨を報告したところ「7月14日、私も空いてるなあ。久しぶりにやりましょうか」と。
伝説のセミナーまで、カウントダウンが始まりました。
伝説のチームをつくろう
ついに迎えた対談セミナー当日。
会場には、歯科医院や治療院経営者をはじめ、全国各地から学びに来られたリーダー達で溢れていました。
いい対応ができる人をつくるのではなく、
いい対応をしたくなる「心」
その心が育っていく「環境」をつくる。
それが、リーダーの役割の一つ。
良い技術をもっていること、
それを磨き続けるプロ意識があることは当然のこと。
正しさは時として愚かさでもある。
多くの人は、人を「変えよう」とするが、
人は言った通りには動かない。
それは、動きたくない理由があるから。
変わってほしければ、まずは自分が変わること。
変わりたくなる環境、状況、心をつくること。
信頼される自分になるためには…
とことん、自分に指を向け考えるしかない。
全ては人と人。
元を辿れば、同じ本質がそこに在る。
人は必ず輝ける
セミナーを終え、主催者としてたくさんの気づきをいただきました。
多くの方々の「優しさ」に触れ、
見えない部分への感謝こそ、できる人間になりたい。
人の役に立てる人間になりたい。心からそう思います。
信じている、というレベルではまだ浅い。
もともと人は良いものが「在る」
スタッフは必ず輝けるものを内側に持っている。
それを引き出せるかどうか。
その考えが持てた時、
きっと相手の良さを引き出せる自分になっている。
寛司さんの言葉に、まだまだ修行が必要だと思いました。
必ずそこに「在る」
その輝きを引き出せる人間になること。
本質を学ぶだけでなく、行動に展開し、人を幸せにする。
心に刻んでいます。
大久保寛司さん、鶴田博文先生をはじめ、
「人が輝く職場づくり対談セミナー」に関わってくださったすべての皆さま。素晴らしい場を共に創ってくださり心から感謝申し上げます。
すべては出逢い。そして、想うことから始まる。
今後も人が輝く「出逢いときっかけの場」をつくっていきます。
皆さんの未来が益々輝きますように。
投稿者プロフィール
- 15年半の客室乗務員生活の中で得た、人と信頼関係を築くうえで大切なこと。自分を信じる心の育て方。お客さまとのエピソードや、部下・上司とのエピソード、時には夫婦のエピソードを交えながら人間関係がうまくいく秘訣を伝えていきます。
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