あなたの夢がかないますように

『あなたの夢がかないますように』

浅見帆帆子さんのこの著書を、今まで何人の方に贈っただろう。

私にとって、夢を叶える原点になった本。

冬の到来を思わせるこの季節、いつも思い出すのは、この本との出逢いと不思議な力について。

今日は、そんなお話を書かせていただきます。

2009年11月。

豊中駅前のブックファースト新刊コーナーにて。

落ち込んでいる友人を励ましたくて、元気が出そうな本を探していたところ、ぱっと目につき手に取ったのが、浅見さんの「あなたの夢がかないますように」という本でした。

立ち読みするうち、ぐいぐい引き込まれ、結局プレゼント用と自分用の2冊を購入しました。

不思議とその本に書かれている言葉がスーッと心に入り、「この通りに毎日を送れば、思い描く夢が叶うかもしれない」そんな気持ちが湧いてきて、その日から、私のフライトバッグにはお守りとして必携品となりました。

私は、国内線を乗務する客室乗務員でしたが、月の3分の1は日本のどこかしらのホテルに滞在していました。眠れない時、心が沈んでいる時、うまくいきすぎて調子に乗ってると自覚している時も・・・心をリセットし、整えてくれたのはまぎれもなくこの本のおかげだったなぁと、懐かしくいろんなことを思い出しています。

夢を叶えるための、たった一つのアドバイス

 2013年夏。

共通の知人を介して出逢った大学生の女の子がいました。

「彼女はCAになる夢を持っているんだけど、航空関係に知り合いがいないらしく、是非あっこちゃんから、いろんなアドバイスをしてあげてほしいんだ」

とお願いされたのがきっかけで。

当時彼女は大学3回生。経営学部ということもあってか、周りにはCA受験を希望する同級生もほとんどおらず、誰にも打ち明けられなかったとのこと。

どんなアドバイスができるかわからなかったけれど、彼女にプレゼントしようと「あなたの夢がかないますように」を持参していました。

「はじめまして」の瞬間から、「あ、この子の夢は必ず叶えられるな」と直感したのを覚えています。

緊張感は伝わってくるものの、彼女が発するオーラは純粋で、笑顔が美しく、応援したくなる魅力を持っていたからです。

今悩んでいることを聞いたところ、CAになるためにどんな勉強をしたらよいのか分からず、スクールに通うべきか迷っているとのことでした。

確かに、合格を勝ち取るためにはスクールに通うことが一番の近道に思えたのでしょう。

私も学生時代そうだったので気持ちはよくわかります。

しかし、客室乗務員採用試験の面接官を経験したことがある私には、そのままの彼女で受験に臨んでほしいと思い、スクールに通うことを反対しました。

その代わり、本を渡し、一つだけしたアドバイスがあります。

「この本に書かれていることを自分に当てはめて、丁寧に毎日を送ること」

私が大切にしている習慣を伝え、「あなたなら、絶対大丈夫。自信を持って目標に向かってほしい」と力強くエールを送りました。

皆さん、「え?何?どんなことが書かれてるの?」ってそろそろ気になってきましたよね(^^)

私が大好きなページの一部を引用させていただきます。

夢を言葉にしよう。実現したらうれしいことを口に出し、そうなっては困ることは言葉にしない、と今日から決めよう。言葉には言霊があり、口に出す言葉の通りに現実を動かしていく力がある。あなたが夢のことを話していると、まわりの人もあなたをそういう目で眺めるようになる。「あの人は〇〇になるらしい」「○○を実現させるつもりらしい」・・・・・ その思いがあなたに集まれば、みんなの意識があなたの夢を実現へ押し上げる。あなたが「絶対無理」と言っていたら、「そうだね、無理だろう、だってあなたがそう思っているんだもん」とみんなも思う。夢のことを話している人は、なんだか応援したくなってくる。夢に向かって楽しそうに話している人は、なんだか応援したくなる。あなたが夢に向かって楽しく進んでいれば、応援してくれる人は勝手に集まる。

その後の彼女の変化について

その年のクリスマス。

久しぶりに彼女と二人で再会しました。

場所は羽田空港、飛行機が見えるお洒落なレストランで。

シチュエーションは大事ですからね(^_-)-☆

ランチタイムのコース料理をいただきながら、何時間も語り合い、気が付けば外は真っ暗。

近況報告と夢実現に向けてのアドバイスが中心になると思いきや、ほとんどがお互いの恋バナ♡

私も、当時ずっと片想いしていた人のことをまるで女子高生のように相談していました^^;

嬉しかったのは、彼女が毎日プレゼントした本を持ち歩き、私のアドバイスを大切にしていると言ってくれたことです。

「明子さん、なぜだかわからないんですけど、不思議と自分を信じる力が湧いてくるんです。やっぱり言霊ってあるんでしょうね。これからも、続けます」

 そう、『言霊』ってあるんです。 

自分が発した言葉は、例え相手に向けられていても、一番近くで聞いているのは自分の耳、自分の心ですからね。

ある人が言っていました。

人の悪口ばかり言う人と一緒にいたくないのは、それを聞きたくないという理由だけじゃなく、どこかでその人の悪口を(悪気なく)言ってしまう自分がいるからだと。

確かにそうだと思いました。

マイナス発言をゼロにすることは難しいけれど、できる限り減らせるといいですよね。

年が明けて、不思議なことばかりが続きました。

あの時のシンクロの連続は、今振り返っても仕組まれた運命だった気がしています。

人生の転機が続いた2014年

プロフィールにも書かせていただいたのですが、2013年4月から2014年3月まで、私は客室乗務員のスケジュール運用者としての仕事を任されていました。

やりがいのある仕事ではありましたが、あらゆる意味でハードワークが続き、休日も体を休めることに徹していたため「このまま仕事にどっぷり浸かり、結婚なんてそれこそ夢の話かもしれない」と真剣に悩んでいたことを思い出します。

1月5日、自分の誕生日の日記には、不安な気持ちがぎっしり埋め尽くされていたほどです。

しかしながら…

奇跡とも思える偶然が幾つも重なり、一週間後の1月12日に、まさかの彼氏ができました。

そして、なんとその日のうちに、その人と結婚することが決まったのです!!

絶妙なタイミングで重なる、出来事の数々。

こんなことがあるんだと、今でも不思議な気持ちになります。

衝撃の婚約から数か月が経ち、落ち着いた頃。

恋バナの相談にも乗ってくれた大学生の彼女に「結婚と退職の報告」をしようと思っていたその日の夜、なんと先に彼女から電話がありました!!

「明子さん!!日本航空から内定をいただきました!!」

「え??いつの間に受けてたの??」

そこから会話は始まるのですが、彼女の話によると、とにかく本に書いてあった通り、 在りたい姿を強く強くイメージし、自分を信じて受験に臨んだ結果、驚くほどスムーズに先に進めたらしいのです。 

最終面接の時には、「御社に勤めるある方(私)との出逢いがきっかけで、いただいたアドバイスを毎日大切にしてきました。いつかその方とお仕事をするのが今の私の夢です」と面接官に伝えたとも話してくれました。

 その夢を叶えてあげることはできませんでしたが、2014年10月1日、私のラストフライトの翌日が、彼女の内定式だったことを、偶然とは思えない不思議な縁を感じます。

夢を具体的にイメージしてみよう。すでに実現したつもりになって思い描こう。あなたは、夢が実現してどんなふうに感じますか?たっぷりと幸せを味わっていますか?どこで?誰と?まわりの人のうれしそうな様子が見えますか?その夢のおかげで、ほかの人も幸せになりましたか?夢が実現したら、次はなにをしますか?一番大事なのは、実現したときの「気持ち」を想像すること。幸せな気持ちを先に味わうと、あなたの脳は、それがすでに起こったことだと勘違いをしてくれる。そして、現実の世界に似たようなことを起こしてくれる。感動して、涙が出るくらいまで想像できれば、イメージは完璧。必ずそれに近づくことが起こり始める。

 思いは必ず実現する

 2014年10月31日付で15年半勤めた会社を退職いたしました。

そして、新しい人生の初日となる11月1日。

私が向かった先は、大阪エルセラーンホテル。

偶然にもその日開かれていた浅見帆帆子さんの講演会会場でした。

講演会のタイトルは、

『思いは必ず実現する』どんな時も支えてくれた言葉の数々や、「思う力」を信じることで引き寄せた自分の生きる道。

偶然とは呼べないような、一つ一つの出来事に心から感謝が溢れます。 

その日の講演会で書いたアンケート。

これが、私の夢が叶えられていくストーリーです。

5年前、浅見さんの「あなたの夢がかないますように」という本に出逢い、私の人生は動きはじめました。今までどれだけの大切な人にこの本を贈ったか知れません。心から感謝しています。ずっと片想いだった彼と今年に入り、縁があって結婚いたしました。浅見さんのコトバが私を支え応援してくれたからです。彼との幸せを思い描き、(はずかしいのですが)結婚式のバージンロードを歩くシーン、参列者、お気に入りのドレス、流れる音楽、毎日毎日イメージを続けました。来年3月22日にその全てが叶えられます(リハーサルは完璧ですから笑)10/31付け(昨日)で、15年半勤めた会社を退職し、大阪に引っ越してきました。新しい人生のスタート、浅見さんのメッセージを祝辞だと思い、幸せになります。素敵な一日をありがとうございました。

あなたの夢がかないますように

きっと「幸せ」の定義も、「夢」のカタチも、一人一人違うはず。

「どうしてこんなにがんばってるのに、私だけ・・・」なんて思うこと、よくありますよね。

でも、それぞれに相応しいタイミングで「その時」はやってくると私は思います。

そのタイミングが訪れるのを見逃さないよう、日々感性を磨くことも大事です。

執着になってはいけませんが、その夢が生まれた頃のピュアな気持ち、「こうなったらいいなぁ」と自然に笑顔になるような嬉しい気持ち。

そんな気持ちを忘れずに、夢を思い描けたら最高です。

大丈夫。

必ず「その時」はやってくるから。そう、必ず。

大切な、あなたの夢がかないますように。

参考文献:「あなたの夢がかないますように」浅見帆帆子著 

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投稿者プロフィール

内田 明子
内田 明子
15年半の客室乗務員生活の中で得た、人と信頼関係を築くうえで大切なこと。自分を信じる心の育て方。お客さまとのエピソードや、部下・上司とのエピソード、時には夫婦のエピソードを交えながら人間関係がうまくいく秘訣を伝えていきます。